シルバーウルフ -Is this love?-
日本語学校の建物は3階建て。A4用紙3枚目にプリントされた写真のそれは、趣味の悪い緑系のタイル張り。築10年程度だろう。


川沿いではあるが一等地。






1階と2階に教室。あと、2階の端には職員室。


授業は午後6時からの2コマ。


1コマは1時間半。


休憩時間も合わせて、午後9時20分には生徒はいなくなり、午後10時には教師もいなくなる。



高田を殺(や)る場所は、社長室と蛇頭の事務所がある3階。


午後11時に蛇頭の事務所が閉まる。


そして、タイル張りの建物の灯りが全て落ちる。


高田がその事務所で率いている蛇頭共は10人。


他の子分はあちこちに潜伏させている。





事務所の蛇頭共は、タイル張りの建物の灯りを落とした後、テメェの庭みたいな顔で夜の街へ繰り出す。




それは、ポリ公の存在と、ヤクザの縄張りを無視してパトロールをするため。


そして、街に蛇頭の存在恐怖と権力威厳を示すため。








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