シルバーウルフ -Is this love?-
ずっと命令口調で説明していた裕太も俺と同じ案だった。


午後10時過ぎに日本語学校へ向かう。


俺はパンフレットを片手にチャイニーズの入学希望者を演じる。



蛇頭は嫌々でも受付けをする。


“明日にしろ”と門前払いはしないハズだ。


高田は蛇頭の1人1人に“金儲け”を細胞組織にまで叩き込ませているハズだからだ。





何故なら




それが……、蛇頭だからだ。



それが……、どこの国に飛び散っても、小銭を無視しない華僑のアイデンティティーだからだ。






< 106 / 232 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop