シルバーウルフ -Is this love?-
神父は神と悪魔に選ばれし者。


宗教的に究極開眼をして、極限区域に達した。





イエス・キリストの辿り着けなかったラインを越えた者。





正義だけで全ての“悪”は罰せられず、裁(さば)けない。



なにより



“悪”が存在して、初めて正義の存在価値がある。



つまりは






 “神ハ全テヲ救エズ。
  神ハ悪魔ト共二成立ス。”





神は悪魔で、悪魔は神。


表裏の定義。


神が“悪”を創造したのは、神の存在価値を示す為である。







正義の剣(つるぎ)は

何よりも美しく

何よりも尊(とうと)く

何よりも勇敢である。



しかし、正義の剣はときに、悪の力に屈するときがある。





そんな“悪”に立ち向かうは


より強き“悪”。












“悪”は極限を超えた時

“絶対正義”まで昇華するのである。








先ずは、悪魔を肯定して神を信じよ。






それが神父の究極開眼した



極限区域に到達した




“教え”だった。








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