シルバーウルフ -Is this love?-
やはり、5月では季節外れ。


日本語学校までへの道のり。


分厚いジャンパーでは、全身が汗ばんだ。






蛇頭10匹と高田を弾く。


何気ない俺の日常の中の殺し。






メイの声と微笑みなんかで、俺に躊躇(ためら)いなど、芽生えない……、芽生えない……、芽生えない……。



頭でリフレインしていた俺の背中でクラクションが鳴った。


考えながら歩いてた俺は、いつの間にか車道へ大きくはみ出していた。





クラクションを鳴らしたスポーツカーが俺を追い越して行く。

運転手は生意気なサングラスで、俺をにらみ付けてやがった。





めんどくさいメイのことなんか頭から追い出して


車好きで俺を殺し屋に仕立てた、あの神父を思い出すことで、闘争本能を呼び覚ましながら歩き進むことにした。








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