シルバーウルフ -Is this love?-
ある日の夜。

1人でレーシングに出掛けた神父。


その日はシルバーのポルシェをチョイスした。





フルアクセルのまま、ハンドル操作を誤った神父。



環状高速のコンクリート。



そこへポルシェをクラッシュさせた。



その瞬間、無惨にパーツは破片となり、あらゆる方向へ飛び散ったらしい。



エンジンは裸を晒(さら)すようにむき出しとなり、ボディーはスクラップさせみたいに圧縮金属となった。





おまけに炎上。





完全通行止め。



夜中に環状高速から湾岸線までの渋滞。





ご迷惑な事故。





運転手の即死は確認するまでもない……



そんな状況で



神父は救急車の到着を燃え盛るスクラップになったポルシェの横で立って待っていたという。



神父は明け方には、ポリ公の事故の聴取と検分の後、病院にも寄らず、施設に戻り、寝室のベッドで眠った。






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