シルバーウルフ -Is this love?-
寒々しい礼拝堂まで神父の後を着いて行った俺。

礼拝堂で神父は声を響かせて、俺にこう告げた。





「私には神と悪魔が混在する。

裕慈……、キリストの罪はなにか分かるか?子孫を作らなかったことだ。

ブッダの罰はなにか分かるか?子孫を無視したことだ。



裕慈……、お前の憎悪は美しい……。



親に捨てられ

愛することを知らず

愛されることを知らず

愛に裏切られたお前の憎悪は

今までの、どの孤児よりも深く
誰よりも美しい……。


お前に悪魔の魂を授(さず)ける。

お前はそれに最も相応(ふさわ)しい。



この先、神の魂を宿した女と必ず、お前は出会う。


その女と結ばれ、子を授ずかり、産まれながらにして、究極開眼し極限区域に達した子孫を残すのだ。


……ただし、お前はその女と出会う前に他の女を愛してはならない。


お前の憎悪が愛を宿して、愛が包んだ時、お前は悪魔すらからも見捨てられる。」






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