シルバーウルフ -Is this love?-
対面ソファーの間に応接テーブル。


その上にご丁寧に俺の2丁のリボルバー。そして、グレーのニット帽も置かれている。




瞬時に右手を伸ばした。リボルバーを握った。そのまま女に銃口を向けた。





「ちょっと……、裕慈、久しぶりなんだからさ……、まずは挨拶が先でしょ?」

女は全身から余裕のオーラを放っている。



俺は女に狙いを定めながら、リボルバーの残弾を覗き見た。



弾は入ったままだ。





「なんで、お前がここにいる?いや……、なんで、ずっと俺の仕事を見ていた?」

女は上着の内ポケットに右手を入れる。小さい胸から警察手帳を取り出して開いた。




記された氏名。



“新堂裕香(しんどうゆか)”


俺の目には手帳の写真。そして、大人になった裕香の顔。その2つが並んで映った。




オールバックの男と、髪が肩までの女。あの里親夫婦の苗字は“新堂”だったことを思い出した。



ついでに俺はオレンジ色の門扉を越えて行った。幼いときのこいつの姿も思い出した。








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