シルバーウルフ -Is this love?-
「裕慈……、あなたがその子を医院に連れて帰って、住まわしたりしてるから、神父が私をここに来させたのよ?言ったでしょ?神父は怒ってるって。」
俺の“知らない何か”
裕太は俺のことを知り過ぎて
俺は裕太のことも、俺自身のことも知らなさ過ぎる。
それは……、久しぶりに会った裕香の前でも、俺は全く同じだった。
「裕慈、今日、気が付いたんじゃない?痛みを感じたし、傷が塞がるのが遅いって……。」
ソファーに寝転がったままの俺。
図星(ずぼし)って顔色だけは何とか隠した。
「私は人を“愛する”と神の能力を宿し、裕慈は人を“愛する”と悪魔の能力を失うの。」
裕香は一呼吸、置いて続けた。
「その逆もね……、私は“憎悪”を抱くと神の能力を失い、裕慈は“憎悪”で悪魔の能力を宿してるの。」
“神は悪魔で、悪魔は神。
表裏の定義。
神父の究極開眼。”
裕香の言葉で俺はそれを思い出した。
言い終えた裕香は長い足を組み替えた。
俺は裕太の冷ややかな傍観者(ぼうかんしゃ)のような瞳を思い浮かべた。
次に
メイの「ゥー……、ゥー……、」と微笑みながら首を振る姿を思い浮かべた。
……その瞬間、さっき裕香に完璧に撃ち抜かれた眉間に激痛が走った。
俺の“知らない何か”
裕太は俺のことを知り過ぎて
俺は裕太のことも、俺自身のことも知らなさ過ぎる。
それは……、久しぶりに会った裕香の前でも、俺は全く同じだった。
「裕慈、今日、気が付いたんじゃない?痛みを感じたし、傷が塞がるのが遅いって……。」
ソファーに寝転がったままの俺。
図星(ずぼし)って顔色だけは何とか隠した。
「私は人を“愛する”と神の能力を宿し、裕慈は人を“愛する”と悪魔の能力を失うの。」
裕香は一呼吸、置いて続けた。
「その逆もね……、私は“憎悪”を抱くと神の能力を失い、裕慈は“憎悪”で悪魔の能力を宿してるの。」
“神は悪魔で、悪魔は神。
表裏の定義。
神父の究極開眼。”
裕香の言葉で俺はそれを思い出した。
言い終えた裕香は長い足を組み替えた。
俺は裕太の冷ややかな傍観者(ぼうかんしゃ)のような瞳を思い浮かべた。
次に
メイの「ゥー……、ゥー……、」と微笑みながら首を振る姿を思い浮かべた。
……その瞬間、さっき裕香に完璧に撃ち抜かれた眉間に激痛が走った。