シルバーウルフ -Is this love?-
「俺は裕太からポリ公は高田に手出しが出来ないって聞いた。」

俺との再会を懐かしんでか?

何も知らない俺に教える快感か?

子を宿してくれる男を前にしての興奮か?



俺は饒舌(じょうぜつ)になっている裕香にカマを掛けた。




「裕慈、あなたが悪の塊なら、私は正義の塊なのよ?あなたが暴れたこれだけの殺戮(さつりく)の現場を盾にすれば、私はどんな大物だって黙らせるわ。今回は正義で裁くって神父は選択したの。裕真を大臣にする為ね。」

神父の汚い筋書き。施設の食堂の床にこぼしたミルク。そいつを葺(ふ)いた雑巾みたいに汚い筋書き。



「俺を利用したのか?」

俺は演じた。



「裕慈……、今さら、なにを言ってるの……?私も裕太も裕馬もあなたも、みんな神父の為に存在してるのよ?本当に男同士を組ませてもダメね……。裕太はあなたに何も教えてないようね。」

得意気(とくいげ)な顔の裕香の口は軽やかに滑っている。








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