シルバーウルフ -Is this love?-
毎年、クリスマスの頃には「サンタクロースがね……」



クラスの連中は冬休みの公園でプレゼント自慢を競い合っていた。



俺は冷めていた。



親に見捨てられた奴は、サンタクロースにも見捨てられるだけのことだと思っていた。



そんな5年生の俺。初めてのクリスマスプレゼント。商品券をラジコンカーに代えた。



公園のラジコンカーレース。クラスの連中の仲間に入れてもらえた。



幸せだった。



俺のラジコンカーはクラスの連中のよりも遅かった。改造する資金まではなかったからだ。



それでも幸せだった。



クラスの連中と同じ楽しみを共有できる。それが冷めていた心を忘れさせてくれて、素直に嬉しかった。







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