シルバーウルフ -Is this love?-
そんなメイをスグにでも追い出したい裕太。2個目のゆで卵の殻を剥(む)いている。



大食漢(たいしょくかん)の胃袋の食い意地に負けたか?


 ……それとも


感情移入が甚だしいニセ医者の延長でメイへの同情か?


 ……小さな抵抗


裕太はメイに背中を向きながら喰っている。






「メイ、トーストが焼けたら俺の部屋へ持ってきてくれ。」

メイは頷いた。



がっつく裕太と飯を喰う気がしないのは普段と同じだ。今朝は昨日の話で顔も見たくないのが加わっているのも確かだ。





「メイ?チャイニーズもトースト食べるんだな?」


俺は言った。


メイは微笑んで頷いた。


「そりゃ、喰うだろ?」裕太が悪態(あくたい)をついた。



トースターが“チン”とタイミング良く鳴った。


そのおかげで裕太の相手をしなくて済んだ。









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