シルバーウルフ -Is this love?-
俺は赤いマーチの鍵を開けた。メイは自分で助手席を開けて乗り込んだ。


 ……まるで目が見えているように。


俺は運転席からメイの顔を覗き見た。メイは微笑んでいるだけだった。俺は敢(あ)えて何も聞かずに赤いマーチを走らせた。





うら寂しい繁華街に着いた。違法駐車をしてもポリ公も来ないような閑散(かんさん)とした空気。



俺は電信柱の近くでマーチを停めた。仕事の資料を思い出した。



白いテナントビルの1階。「スナック シャドーロール」そこの3匹のチャイニーズホステスを弾く。客がいれば合わせて容赦なく弾く。









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