シルバーウルフ -Is this love?-
「おい、お前ら!!じっくりと、いたぶってやりたがったが、時間がないらしい。1人だけ命を助けてやる。助かりたい奴、立候補して手を挙げろ。」


3人共、手を挙げない。




「もう1度だけ言う。時間がないらしい。俺は3度同じことは言わない。助かりたい奴、手を挙げろ。」


一斉に手を挙げる3人。


物悲しく命を“買う”証券マンの姿。

物申さず同僚を“売る”証券マンの姿。



贔屓目(ひいきめ)で左端がいちばん手を挙げるのが早いことにした。



だから、左端以外の2人にリボルバーを弾いた。



あの世へ直航した2人。

たったの今からこの世と“おさらば”した2人。

だからといって、特に明日の株価に影響はなさそうだ。






「おい、インサイダー取引の規制対象の“軽微基準”を説明しろ。」


リボルバーを向けて左端に問いかけた。



「は……、はい。」

答えに詰まる左端。


少しハンチングのサイズが小さいんじゃないの?それに今、気が付いた俺。








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