溺愛キング
いやいや、ないだろ。

慰めるとかの前に尚弥と矢耶を一緒に居させねぇ。


「ほんと、矢耶ぐっすり眠ってる~寝顔可愛い!!やばーい!!」

『あ!海亜!!矢耶寝てんだから起こすなよ!』

「分かってるわよ~うるさいのはどっちよ!藍飛は矢耶のお父さんみたいね。ふんっ」


そんなこと言いながらも、矢耶のほっぺたをツンツン突っついている。

つーか、お父さん?!

矢耶の親父とかなりたくねーな。心配しすぎて寿命縮まりそうだ。

しかも、親父だったら結婚とかできねぇから有り得ねぇな。



「海亜、おいで。矢耶ばっかり構ってたら藍飛にやきもちやかれて、後々面倒になる。」


そんな俺に見かねたのか、翼は海亜を呼んだ。

海亜も翼の言うことは聞くらしく


「はいはい。わかった!」


と言って翼に抱き着いた。

俺にもこれくらい言うこと聞いてもいいと思うけどな。

苦笑いしか出来なかった。


「じゃぁ、俺が矢耶ちゃんを見よーっと」


俺の後ろからスキップしながら矢耶のもとに尚弥が行った。


『おい!尚弥!てめぇ!』

「藍飛!お前の声もうるさいよ」


南がすかさず俺に突っ込む。


「南~ほっときなさーい。もう藍飛には飽きれてものも言えないわ、ねぇ、翼」

「あぁ、そーだぞ。もうほっとけ。いつものことじゃないか」


抱き合ったまま、海亜と翼が南に言う。


「それもそうだな。ははっ」


ほんと俺って総長か?

俺の威厳はどこへいったのやら…


「ん~~…………」


俺たちの声がうるさかったのか矢耶が起きた。
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