溺愛キング
「藍飛」


類さんが俺に近付き


「矢耶ちゃんを泣かせるなよ。お前は俺と似てる。束縛し過ぎて間違ったことだけはするな。けど、お前は俺とは違う。じゃぁな」


と小さな声で言った。

類さんは今でこそ結乃さんと仲良いが、ここまでくるのに長い道のりだった。

結乃-ユノ-さんは類さんの彼女。

可愛くて優しい人だ。

まぁ矢耶が一番だか…


二人の間に何があったのか知らないが大変な恋愛だったのには変わりない。

そんな類さんは自分を悔やんでいた。

だから、俺に言ったんだろう。

"お前は俺とは違う"って


『類さん、心配しなくても大丈夫です。俺は矢耶のために生きてるんです。矢耶が居るから生きてるんすよ』

「言ってくれるな。俺だってそーだよ。けどな、やっぱ言葉は大事なんだよ。ちゃんと思うことはすぐに言うことだな」


そう言うと俺の肩をぽんっと叩き帰って行った。


今日起きたこと知ってたのか?

類さんの言ったことそのまんまだな。

言葉って大事だよな。


「あーぁ、類さん帰っちゃった」


矢耶は類さんの後ろ姿をしゅんとしながら見ていた。


『また会いに来てくれる。今日はもう帰ろう』

「うんっ帰ろう!みんなでご飯食べに行こう!」

『あぁ』

「よっしゃー!焼肉だぁ!」

「尚弥は焼肉好きだな〜」

『じゃぁ行くぞ』



俺らは二台の車で焼肉屋に向かった。
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