溺愛キング
結局買わされてしまった…

さっきから藍の機嫌はいい。

逆に翼は落ち込んでる。

海亜が翼の要望には応えなかったから。

ほんと、男の子ってありえないよね!


「矢耶」


嬉しそうに藍は名前を呼ぶ。


『なに?』

「何でもねぇ」

『?』


なに?

藍、さっきまでの機嫌の悪さはどこにいったの?

なんで、そんなに嬉しそうなの?


「早く帰るぞ」


藍に手をひかれ、四人で歩いて海亜の家に向かった。
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