溺愛キング
「矢耶?どーした?何、可愛い声出してんだ」


三人掛けソファーにねっころがっていたお兄ちゃんが体を起こした。


『えっ?ちょっ、、、ちょっとびっくりしただけ』


あははと笑いながら隣の一人掛けソファーに座った。


「矢耶、隣においでよ。一緒にお菓子食べよ」


手招きをするお兄ちゃん。


『お菓子はいいや。藍がね、プリン買って来てくれてるからいらない!ごめんね』


少し悪いなぁー…なんて思いながら謝った。


「えっ――――………」


固まっちゃったお兄ちゃん。

目が明後日の方を向いてるよ!笑


『お、お兄ちゃん?』


声を掛けても返事しない。


『おーい!』


お兄ちゃんの顔の前で手を振ってみる。


「はっ!あ、藍飛が買って来たプリン食べるのか――…」


現実に戻ってきたみたいだけど、ぶつぶつ何か言っている。


「昔は一緒に食べたのに」


しゅんと拗ねたお兄ちゃん。


『お兄ちゃんごめんね!また今度一緒に食べるからさっ機嫌直して?ねっ?』


「分かったよー可愛い矢耶の頼みなら聞くから!!」


どうやら機嫌直ったみたい。

一安心~

拗ねだしたら、後々大変だからね。



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