溺愛キング
《矢耶、俺もお前のこと好きだからな。まぁ、優乃の次だけどな~》

「なんだぁ、一番じゃないんだ」

《あー、ごめん、拗ねんなって!電話だから撫でてやれないだろ?》

「類さんすっごい恋しいぃ!会いたいよ~テストなんかやだぁー」

《テスト終わったら会いに行ってやるから、そしたら、なんかご飯でも奢ってやるよ》

「わぁーい!やった!約束ね!」

《あぁ、約束な。んで、頼みなんだけど…》

「うんうん!類さんの頼みなら何でもきくよ!」


おい、お前ら俺のこと忘れてねぇか?

矢耶、テスト最終日は俺と二人で過ごすんじゃなかったのかよ…

だぁーーーー

だめだ、おさえらんねぇ!

今すぐ、電話切って、矢耶を一人占めしたい。

てか、する。

類さんなんか知らねぇよ!


「え?あお?藍なら後ろにいるよ」

《矢耶、とりあえず一人になって》

「大事な話なんだね?分かった!ちょっと待ってー」


なんだなんだ?!


「あおー、ごめんね、ちょっと離して?類さんが大事な話あるって、矢耶にしか話せない話なんだって」

『やだ、ここでしろ』

「藍にも聞かれちゃだめな話みたい、ちょっとだけだから、ね?お願い~」

『嫌だからな、離すもんか』

「もぉー、あおってば~ほんの少しじゃんかぁ~」


なんで、俺には知られたらだめなんだよ。

類さんが何考えてるか分かんねえけど、そんなものだめだ!

気になって仕方ないだろ!
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