溺愛キング
目をぎゅっと瞑り、腕を精一杯伸ばしてテストを受けとる。


「ん?どうした?桐谷、点数見てみろ」


み、み、み、見れない…

赤点だったらどーしよう?!


「ほら、目を開けて、現実を見ろ」

『きゃー!先生なんてこと言うの~ひどい!』

「は?だから、点数見てみろって、何言ってんだ」


ぽんっと、先生に肩を叩かれた。

思いきって目を開けると

目の前に点数が!


『わ、きゃーーーーー!何この点数!何この点数!何この点数!』

「はは、どーした桐谷。同じこと言って」

『先生!どーしよう!目が可笑しいです!破壊的な点数ーーーー!』

「矢耶?どーした?赤点じゃないよな?」

『あおーー!テスト中に思ったの!問題の意味が分かるって!あおが頭に叩き込んだから、解けるって!きゃー!どーしよう!』

「矢耶…今まで問題の意味、分からなかったのか?」

「まぁ、よかったな、桐谷。80点だぞ」


今日はなんだか、先生が光輝いて見える!

これで、難関は突破した~


『藍!今日はずーっと一緒にいてね!』

「ばか矢耶。心配しただろ」


藍は笑って、頭を撫でてくれた。






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