溺愛キング
座ってもなお、そわそわしちゃう。


「じゃぁ、テスト返すぞ~!お前ら覚悟しとけよ~」


え!か、か、か、覚悟?!

せんせ~

そんな脅しかたやめてよぉー…


「とりあえず、出席番号順に取りに来い!説教はその後からやってやるからなぁ~」


そんなのいらないよぉぉぉ!


「矢耶?次、俺だから一緒に行くか?」

『そそそ、そーだね!あおの次は矢耶だもんね!行かなきゃね!うん!行きます!』


ガタンっと大きな音をたてて立ち上がった。

足がちょっと痛かったけど、そんなの気にしない。


「矢耶、大丈夫か?足痛くないか?」

『あ!次あおじゃん!』

「おー、呼ばれたなー」


藍はテスト受けとると


「まぁこんなもん、だろうな」


なんて言っちゃってる!

どうせ、いい点数なんだろうけど。

げ!90てん?!かしこー!

同じ勉強したのにぃ!

ちょっと、いや、かなりムカツク!


「おーい!桐谷!聞こえてるのか~?次、お前だぞ!」


わっ!先生に呼ばれたちゃった…
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