溺愛キング
それに答えるかの様に藍も強く握り返してくれた。

藍はファンの方に目も向けず矢耶の方に顔を向けていた。

藍はいつも道路側を歩いてくれる

そういうとこ優しい。

だからファンの子達を見ようとしても藍が立ち塞がって見にくい。

藍は高いからなぁ…

ふと視線を感じた。

そちらを見たらファンの子と目が合ってしまった。

なんか睨まれてる?

いつものことだけどやっぱ怖い。

もうすぐで校門だ。

ここからが本番。

学校が一番怖い。

矢耶を不満と思ってる子なんていくらでもいる。

友達もたくさん居るけど特に先輩達が厄介。


校門を通り抜けた。



「「「「キャァ―――!!」」」」


「「「今日は歩いて登校?!ラッキ―――」」」


「「「藍飛様ぁ――――!!」」」



すっごい歓声。

歩きの時は特にすごい。

朝から藍が見れるんだもん。


下駄箱に着いて靴を履き替える。

今日も藍の下駄箱にはファンの子達からの手紙がいっぱい。

だから藍は矢耶の下駄箱にいつも靴を入れる。

自分の下駄箱を開けたの確か4月の始業式の時だよね。

藍も藍で大変だね。


「矢耶?どーした?教室行くぞ」


ちょっと先を歩いてた藍に走って追いかける。
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