鳳龍~伝説の少女~
「千紘・・・」






止めようとする声を無視してあたしは続けた。







千「もう、どこにも行かないで。あたしの傍にいてよ・・・あたしは翔が必要なんだよ」






涙で目が潤み視界がぼやける。






でも分かる。座っていた人が席を立ち部屋を出て行く気配を・・・






その後を追いかけようと思ったけど、痛みと点滴で身動きがとれなかった。







Side~仁~
千紘が目を覚ましたかと思えば翔を呼んでいた。






やっぱ千紘はまだあいつが好きなんだな・・・あいつが言っていた事を振り返ればそう思う。







それだけあいつが翔の事を大事にしてたか思い知らされた。






名前を呼んでも返ってくるのは翔の話しばっかで千紘の目に俺なんか映ってないんだと思うと辛くなって途中で病室を出た。






あいつまだ引きずってんじゃねぇーか・・・だったら俺の事好きとか言ってんじゃねぇーよ。
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