珍・三匹のこぶた
狼男がワラの束を取り出し、それにライターで火をつける。

火がついたワラを家の前に並べる。

そう。この家をブタもろとも焼こうというのだ。


狼男:家もなくなり、中のブタまで調理できる、まさに一石二鳥の方法・・・賢い狼だ・・・


優越感に浸る狼。

一方家の中では・・・


長男ブタ:なんか暑くね!?

次男ブタ:そうねぇ・・・天気予報じゃココまで暑くならないって話だったのに・・・

長男ブタ:なんか玄関から煙が入って来てるぞ

次男ブタ:あら、近くで焚き火でもしてるのかしら。イモ持ってって焼きイモする!?

長男ブタ:どんだけお気楽なんだお前はっ!!お前ん家が燃えてんだよっ!!

次男ブタ:って、ホントに燃えてんじゃねぇかっ!!(ずび〜ん!!)

長男ブタ:どうする!?オレのバイクは表にある。

次男ブタ:大丈夫。あちしの軽自動車で逃げるわよ


家が燃える様子を外で見ていた狼男は・・・


狼男:うんっ!!キャンプファイヤーもこれくらい迫力があればな・・・(オイ)

狼:がるる・・・

狼男:なにっ!!?ヤツらが軽自動車で逃げていくだと!?


狼男の視線の先に、逃げていく軽自動車がいる・・・


狼男:狼どもっ!!追えっ!!ヤツらの逃げ場所を突き止めるんだっ!!
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