華〜ハナ〜Ⅰ【完結】
………………えっと、
非常に息苦しい。
なんでか?
それは、8人乗りの車に7人も乗ってるから。
いやいやいや…
全員で乗る必要なくない?
車2台に別れるとかさ…
考えようよ。
「侑希ちゃん、ごめんね。窮屈でしょ?」
嘉…分かってるなら…
「でも2台に別れたりできないんだ。
家に着くまで我慢してね。」
…………そうですか。
「侑希〜」
語尾に音符でもつくんじゃないかってくらいテンション高めで話し掛けてくるのは私の右に座る楓。
ちなみに左には李玖ではなく結都がいる。
「何?」
楓に返事を返すと、一番大切な事を聞いてきた。