華〜ハナ〜Ⅰ【完結】
「よぉ、みなさんお揃いで。」
これは、バイクに乗ってた人の声。
髪の毛が真っ赤だ。
直感でこの人がバイクの人達のリーダーだと思った。
「槇原てめぇ…何のつもりだ。」
喋っているのは、蓮士。
キレてる訳じゃなさそうだけど、イライラしてるんだろう。
言葉が刺々しい。
「おっと!別に俺達はケンカしに来た訳じゃねぇぜ?
さっきやられたばっかだしな〜。」
「じゃあ何だ」
うーん。
さっきやられたってことは、あの、嘉の妹の護衛がどうのこうのって奴か。
「別にケンカするつもりはなかったんだがよぉ…
ちょうどここにいんのは幹部ばっかだ」
そう言って、槇原という人は蓮士に殴りかかった。