華〜ハナ〜Ⅰ【完結】
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「侑希、まだ聞いてくれる?」
私の顔を覗き込みながら楓が聞いてくる。
楓は話しながら目に涙を浮かべていた。
私は……
いろいろな思いを巡らせていた。
「侑希……?」
「ああ…ごめんなさい。
聞くわ。ゆっくりでいいからね?」
「その日以来、しっかりエリカと会話をしたことはないよ。
ちょっと話は飛んで…
あれは小6の秋だった。」
そう言って、楓は再び話しを始めた。