華〜ハナ〜Ⅰ【完結】



ふと時計を見れば、10時を少し過ぎたくらいだった。


10時か…

思ったよりも時間がたっていた。





私はパソコンがある部屋を出て、この家に来てから一度も開けていなかったカーテンを開けた。


外は意外にも明るかった。


街灯が煌々とついている。




………もっと暗いかと思ったのに。



私が活動できるのは本来、暗闇の中だけなのだ。





今日は疲れた。

もう寝てしまおう。




そう思い、ベッドルームに入り、すぐに浅い眠りについた。


< 38 / 417 >

この作品をシェア

pagetop