華〜ハナ〜Ⅰ【完結】


ふーん。

ほんとにもういいの?

私のことを少しでも調べたなら聞きたいことはたくさんあるはず。




…だって、私には戸籍もないんだし。




「侑希ちゃん。これは聞きたいことじゃなくてお願いなんだけど…。」

「なに?」

「今日さ、俺達のたまり場に来てみない?」




え?

桜華とやらのたまり場に?

なんで私が……。




「来てくれるだけでいいんだ。ほんとに。蓮も侑希ちゃんのことが気になるみたいだし。」




嘉はそう言ったけど、私みたいな得体の知れない人間をそんな所に連れていくのはどうかと思う。




「悪いけど、私は行かないわ。その蓮って人が気に入ったから、なんて理由にならないでしょ?」



そう言う私に、嘉は困ったように笑って



「そっか。残念だな。侑希ちゃんが来てくれたら楽しくなると思ったのに。」



そう、言った。




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