華〜ハナ〜Ⅰ【完結】
楽しくなる、って……
「楽しくないの?」
「ううん。そう言う訳じゃないんだけど。」
じゃあどういう訳なのよ。
「今の状態に飽きたのかな?俺を楽しませるものが減った。」
嘉は半ば投げやりにそう言った。
「私がいたら楽しめるってこと?」
「そうだよ。謎に包まれた侑希ちゃんのことを知るのはとても楽しいだろうね。」
嘉は笑いながらそう言うけど
私のことを知って、楽しいなんて言ってられる訳がない。
光に包まれているのに。
わざわざ自ら闇に足を突っ込むようなこと。
無駄でしょうがない。
私には理解できない。