華〜ハナ〜Ⅰ【完結】
私は多分、沈んだ表情をしていたんだろう。
後悔している訳ではないけれど、こんなに瞳に光を持った人の近くにいると、自分がどれだけ闇にはまり、堕ちた存在なのかを思い知らされる。
そんなことを考えている私を知ってか知らずか、嘉が言った。
「侑希ちゃん。大丈夫だよ。」
………なにが。
なにが大丈夫っていうの?
嘉は私の何を知っててそんなことをいうの?
¨大丈夫¨
そんな無責任な言葉で私の存在を否定するの?
嘉に…そんな権利がある?
私の存在を肯定するのも否定するのも
マスターだけ。
マスターだけなんだから…。