華〜ハナ〜Ⅰ【完結】
歩き回って私が辿り着いたのは体育館の下だった。
コンクリートで囲まれていて、正面に回らないとみえない。
体育館でバスケの練習でもしているのか、ダンダンと途切れることなく音がする。
本当は音がないほうがいいけど。
人目に着かないし、静かでいい場所だ。
ここは私のいいサボり場所になりそう。
そう思った。
私は、教室を出るときに持ってきたバッグを頭の下におき、コンクリートの上に寝転がった。
背中がひんやりとして気持ちがいい。
夜眠れないぶん、午前中は眠たくてしょうがない。
それもそうだろう。
つい3日前までは夜が私の行動する時間だったのだから。
生活習慣というものは、こんな私にも定着していたらしい。
…ああ、ゆっくり眠れそう。
そう思って目を閉じたときだった。