「I Love You」をキミにー秘密のオフィスラブー

「そう。沙織ならレジ打ち早いし」


「えっ?けど、うちの売り場は?」



「大丈夫だよ。バイトの美香ちゃんいるし、それにもうすぐしたらもう1人バイトの子も来るし。

いいですよ。赤坂さん。沙織をお貸しします」


茜は、そう言うとあたしの手から持っていた服を取って早く行きなよと背中を押した。



「ちょ…!?」



無理だよ!赤坂さんと一緒に仕事するなんて…できないよ!


代わってよと懇願した瞳で茜を見つめたら


なに言ってるの頑張っておいでと言いたそうな瞳で更に激しく背中を押して送り出した。



目の前には、じゃあよろしく頼みますとあたしに頭をペコリと下げる赤坂さん。


「わ、分かりました」


もう、やるしかないと覚悟を決めて赤坂さんの後に続いて紳士服レジに向かった。



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