「I Love You」をキミにー秘密のオフィスラブー

【茜side】


真っ暗闇に包まれたこの空間にぬくもりを求めて、あたしは静かに部屋の灯りをつけた。



部屋の隅には、沙織達が帰ってからずっと背を壁につけて床に片膝を立てて座り込み


生気を失ったような瞳で茫然と天井を見上げている和利の姿。


そして、そんな彼をただ見ていることしかできないあたしを、窓の曇りガラスがうつしていたー…。




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