「I Love You」をキミにー秘密のオフィスラブー

和利を感じながら、和利は、どんな想いで沙織を抱いたんだろうと想っただけで胸が苦しくて引き裂かれそうだよー…。



どうして、あたしは沙織じゃないのかな?



そんな考え馬鹿げてるのに、こみ上げてくる真っ暗な感情があたしの心を掻き乱す。



浴室の鏡に映る和利に抱かれた後の体が嫌い。


あたしの体には、シルシが1つもない。

あたしが、和利のモノだというシルシが…どこにもないー…。



悲しくて虚しくて、自分の左腕の内側を軽く吸ってみた。


ほんのりと残ったシルシ。


この体に、和利のシルシが残る日は来るのかな?



気づけば溢れ出ていた涙。シャワーの蛇口を限界まで回して、咳を切ったように泣きじゃくった嗚咽混じりの泣き声は

嵐のように浴室に響く水しぶきの音にかき消された。



< 225 / 372 >

この作品をシェア

pagetop