「I Love You」をキミにー秘密のオフィスラブー
静かに近づき、俺の両手を、自分の両手でソッと優しく包み込む茜は、ゆっくりと言葉を紡いだ。
「和利…あたしね、初めてなんだよ。こんなに…誰かを愛おしいって想えたの」
「茜…」
「この一週間。凄く悩んだ。あなたのこと…嫌いになれたらいいのにって何度も思った。
けど…やっぱり無理だった。
嫌いになることなんて…できなかった」
「……」
「だから…もう、あなたを嫌いになることはやめにしたの。逆に、あなたをトコトン愛してやろうと、そう想ったの」
「茜…」
「聞いて、和利。無理にあたしの事を愛そうなんて思わないで。あたしは、そんなの望んでない。
それに。皐月さんのことも。沙織のことも、忘れてなんて言わない。
人の心が、簡単に変えられないことぐらい分かってるから」
真っ暗だった心に、光が射し込むような気がした。暖かい…光が…。