「I Love You」をキミにー秘密のオフィスラブー

【誠side】


「大丈夫なのか?沙織…」


苦情処理から戻ってきて沙織が倒れて病院に運ばれた事を聞いた。


慌てて病室に駆けつけた俺を見る沙織の瞳は、嬉しいというより戸惑いと困惑の瞳…。

「どうして…来たんですか?」


俺の顔を見ないで冷たく言い放たれた言葉。

そっかぁ…。俺…沙織から別れてくれって言われてたんだよなー…。


けど、だからといって沙織と別れるなんて…そんな事できるはずがない。



「沙織が倒れたって聞いたから」


歩み寄る俺に「来ないで!」と叫ぶ沙織の声。


胸に突き刺さる言葉に動かなくなる足。

そんな俺の耳に「今はそうっとしておいてくれませんか?」と見知らぬ男の声が聞こえてきた。



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