「I Love You」をキミにー秘密のオフィスラブー

「転勤じゃないのか?」


「うん…」


転勤じゃないならなんだ?転勤じゃないなら、どうしてここを離れようとするんだ?どうして?


「まさかー…俺から離れるため…?」


気づいたら口から出ていたその言葉に傷つき、心が悲鳴を上げていた。


「そうなのか?」

「……」


「沙織、教えてくれよ。お前…そんなに俺のことをー…」


嫌いになったのか?と口にしようと思ってもショックからか口から言葉が出てこない。


長い沈黙が流れるなか、何も言わなくて俺の顔をジィと見つめる沙織を見ていた。



どうして…なにも言わないんだよ?どうしてずっと悲しげな瞳で俺を見る?



どうしてー…?




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