「I Love You」をキミにー秘密のオフィスラブー
互いに言葉を発することなく数分が流れた。
重苦しい沈黙が2人を暗闇へと呑み込んでいきそうで、光を求めるように天井を見上げた。
真っ白な天井には、明るい光を帯びたガラス製のランプ。
その明かりが、暗闇に引きずり込まれそうになっていた心をつなぎ止めてくれているようだった。
瞼を閉じてスゥーと深く深呼吸して心を落ち着かせる。
沙織が俺を嫌いになったなら、それでも構わない。
このまま何も言わないまま帰ったら、俺は後で絶対に後悔する。
後悔だけは、したくない。
顔を真正面に戻して、真っ直ぐ沙織を見つめた。
「沙織…沙織が俺のことをどう思っても、俺は沙織を愛している。この気持ちは変わらないから。それだけは、覚えておいてほしい」
そう告げて沙織に背を向けた。
伝えたい言葉は伝えた。これからどうするかは沙織が決めること…俺ができるのは、ここまでだー…。