「I Love You」をキミにー秘密のオフィスラブー
「イジワル」
そう言って、彼に背を向けてむくれると「ごめん。機嫌直せよ」とあたしの左手を握りしめた。
「だって、イジワルばかりするから」
そう言って体の向きを変えて彼に何かを言おうとした時だった。
左手の薬指にゆっくりとはめられていく、キラキラ輝く何かが視界に映る。
「えっー…?」
状況が飲み込めなくてボーとしていると、彼は静かに口を開いた。
「沙織。愛してる。俺と結婚して」
「えっ?」
「俺と、結婚して一緒に幸せになろう」
それがプロポーズで左手の薬指にはめられた物が指輪だと気づいた時
頬に伝う涙がシーツを濡らし、その涙を「沙織は泣き虫だな」とクスッと笑いながら拭う彼の指に涙は溢れるばかり。