「I Love You」をキミにー秘密のオフィスラブー
「元気です。赤坂さんも元気ですか?」
特に微笑むわけでもなく
少し赤坂さんから離れた場所に立ち、赤坂さんと目を合わせないように他の場所を見ながら言った。
じゃないと、もしも目が合ってしまったら、きっとあたしの顔が赤くなるから。
赤くなったら、変に思われるかもしれない。
最悪。あたしの気持ちを知られてしまうかもしれない。
それが怖くて、あたしは赤坂さんが好きだと気づいた日から
赤坂さんに、あえて素っ気ない態度で接するようになっていた。