「I Love You」をキミにー秘密のオフィスラブー

「あぁ、元気だよ。気合い入れないとね。じゃあ、きょうもよろしくお願いします」


「はい。よろしくお願いします」

俯いたまま頭をペコリと下げて、チラリと視線を上に上げて

じゃあ、と右手をヒラヒラさせながら売り場に戻る赤坂さんを見送った。


そして完璧に赤坂さんの姿が見えなくなったあと


「茜…ワザと呼んだでしょう?」


そうでしょう?と茜に詰め寄る。


「アハッ。バレちゃった?」


「バレちゃったじゃないよ。赤坂さんにあたしの気持ち知られたらどうするのよ!?」


「別にいいじゃないバレちゃっても。」


「茜?そういうわけにはいかないでしょう?」


「赤坂さんに彼女がいるから?」


「そう」


分かりきったこと聞かないでよと文句を言いながら100円玉の棒をガシャンと角に当てて半分に折ながらレジの中に移した。



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