ノラねこ
明日は休み明けのテストと始業式

なにも始業式とテストを一辺に
やらなくてもいいのに


「もう3時か、そろそろ帰らないと」

春休み最後の日さえ
いつもと変わらない

週に2、3回は来る飲み屋
とゆうか静かなバーかな

そこに居続けて6時間。
俺がこんなに長く居座るのは


こことあそこだけか…

考え事をしているうちに
夜中の3時半になっていた


俺はあわてて
「マスター今日も美味かったまたくるよ」

店を出ようと扉を開けようと
手を伸ばそうとしたら

「ありがとうな、またよろしく」

なんともこのバーに似合わない
威勢のいい声がした。

マスターとは親が古くからの
付き合いでここでバイトさせて
貰ってる

マスターは俺の尊敬する人

あいつらとは違う

とても同じ人間だと思えないし
思いたくもない

重くのしかかる心を塞ぎながら
家路についた。
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