憧れの恋 ―私はあなたが必要です―
クラスのみんながこちらに視線を向ける中、私と坂口は教壇にたった。
みんなの目が一瞬で輝いた。
そりゃ授業潰して出し物決めるんだもん。
やっぱテンションあがるよね!
でも私たちがテンションあがる理由がもうひとつ。
我が水町高校はなんと、文化祭最優秀クラスに人数分の遊園地チケットをくれるんだ!
もちろん毎年最優秀クラスはみんなで楽しんでくると言うわけ。
みんなの目の色が変わるはずだよっ!
私だって楽しみにしてたもん!
「では、なにかいい案はありませんか?」
「私屋台やりたいっ!」
「バカ言うなよっ。めっちゃ地味じゃん!」
「なら劇とか?」
「えー恥ずかしいじゃん!」