憧れの恋 ―私はあなたが必要です―
みんなの言い合いを見てたら自然と顔がゆるんでくる。
みんな楽しそうだなぁっ!
まわりをみてニヤニヤしてた私。
隣の坂口を忘れてた。
「お前何にやけてんの?」
坂口が怪しそうにこっちを見てる。
「いいじゃない別に。」
こんなに文化祭でテンションがあがらないのもこいつくらいだ。
「そんなに楽しい?」
ふいな質問に私は戸惑う。
なによいきなり!
坂口を見るとなぜかこっちを見て笑ってる。
「当たり前じゃない!高校最初の文化祭なんだからっ。」
そうよっ!
文化祭なんだから!