☆男目線☆ 【完】
竜也が理事長の息子というのは全校生徒が知っている為、竜也には頭が上がらないみたい。


私は名字が“水無月”のままだから、理事長の娘というのを知っているのはごく僅かだけど。


侑「ありがとうございますッッ!!」


浅倉君は眼をキラキラさせ両手を組んだ。


『浅倉先輩。』


侑「はい?」


瑠羽はしゃがんだまま言葉を発した。


『撮る時は格好良く撮ってね♪』


瑠羽は満面の笑みで浅倉を見上げた。


侑「はぃ……////」


浅倉は顔を真っ赤にし、プシューと頭から湯気が出てしまった。


『わわッ熱あるんだから早く保健室行った方が良いよ?(汗』


竜「馬鹿……。」


竜也はまたもや頭を抱え、溜め息を漏らした。


侑「え…いや……その……それでは失礼します……。」


浅倉君はフラフラと立ち上がり、よろけながらその場を去った。


瑠羽は浅倉の後ろ姿に手を振り、その場を後にした。

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