☆男目線☆ 【完】
『紅輝さんに告白の返事をするため…。』


「……。」


気にならないのかな……。
私と紅輝さんのこと。


心配した素振りを見せるのは友達として?妹として?


竜也にとって私は何…?


この関係がもどかしい。


『告白断った…。』


「そ。」


竜也は軽く流して前を歩いた。


やっぱり私の事なんて妹にしか見ていないのかな…?


私達の間にある微妙な距離。


それを埋める事はできないの?


秋から冬へ移り変わり、冷めたい風が頬を掠める。


満天の星空をあおぎながら瞳にそれを映しだす。


マフラーに顔を埋めながら隣にいる竜也を見た。


見つめるだけで鼓動が早くなる。


それでも兄妹という関係が邪魔をする。
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