☆男目線☆ 【完】
でも頭に思い浮かぶのはいつも竜也の姿で……。


あれ…
涙が止まらない……。


どうして……。




「瑠羽……。」


瑠禾兄は私をギュッと抱きしめ背中をさすってくれた。


「瑠羽…自分に正直になりな。」


『……。』


「このまま隼人と付き合ってても、隼人も瑠羽も竜也もみんな傷付く。」


『え…。』


「ちゃんと思ってること竜也に言いな。俺が竜也を説得するから。」


『……うん。』


瑠禾兄はそう言うと私の頭を撫で、赤くなった目元にキスをし私の部屋を出ていった。




瑠禾兄に全て言ったらなんだか胸の蟠りがスッと無くなって少し楽になった。


お兄ちゃんに相談してよかった。


今度は竜也に自分の気持ちを伝えなきゃ…。


まだ頭の中で竜也の冷たい視線が過ぎって身体がたまに震える。


でもちゃんと言わなきゃ……。






――――…
――――――…
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