☆男目線☆ 【完】

隼人side

―隼人side―


竜也に彼女がいないのは知ってる。


もともと人付き合いが苦手な奴だからな。


瑠羽が竜也を好きなのは薄々気付いていた。


いつも瑠羽の視線を辿ると竜也がいた。


俺は悔しかった。
その視線を、その笑顔を、俺だけに向けられたらっていつも思ってた。


こんなに好きなるなんて始めてだったから。




瑠羽にショッピングモールでたまたま会った時チャンスだと思ったんだ。


お茶している時、遠くて竜也と女の子が歩いていて、その2人の姿を瑠羽はじっと視線を逸らすことなく悲しげに見つめていたんだ。


なのに感傷に浸っている瑠羽を見て付け入った。


瑠羽には悪いけど、チャンスだと思ったんだ。


こういう時でしか俺のこと見てくれないだろ?


瑠羽は優しいから俺の告白を断るなんてしなかった。
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