果てない恋色空






「何がないんだ?」






私は舌を鳴らした。



もう来てしまったのか。








ーこいつが、






………土方。




「なんでもない」





「ああ、ごめんねぇ

団子なら
食べちゃった☆」





さっきの男が言った。





―はあ?







昨日から

何も食べてなくて


貴重な食い物だったのに。





私は

はあとため息をついた。






―――お腹すいた…







早く

ココを出ねば。








「―それより、

オマエは誰だ」








土方が聞いてきた。






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