指輪
「ちょっと優衣、飲みすぎじゃない?大丈夫?」
美咲が心配そうにあたしに言ってきた。
「大丈夫らってばぁ。本当らよー。」
あたしは美咲に答えた。
もちろん自分では酔っているつもりなんて毛頭ない。
「呂律回ってないし。この酔っ払い。弱いくせに飲むからだよ。ほら、もう帰るよ?」
そう言った美咲にあたしは抵抗した。
だって帰りたくなんかなかった。
「やらぁ!まだ飲むもん!」
そんな駄々を捏ねるあたしを見兼ねて、美咲は無理やりあたしを立たせた。
急に立った所為なのか、いきなり気分が悪くなった。
ふわっと浮くような感覚に襲われる。
そこで、あたしは意識を手放した。